小工による「一部屋強化プロジェクト」


地震の発生を防ぐことはできないが、災害発生は予防されなくてはならない。



高齢者が、地域社会の復興の主役となり、家の復旧などの「小芸術」を表象を担う。「小芸術」とは具体的には「家造り」「家具木工」「小物雑貨」などの工芸であるとされ、日常生活において一般の民衆によって使用されるものの表象を意味する。彼らは現代の「小工」という新しい職分に位置づけられる。

「小工」の役割は、地震発生後の復興・復旧だけに留まらず多岐に渡った活動を展開する。

「壁量計算」を満たしている木造住宅を、「構造計算」によって評価すると、本来必要な耐震基準の六~七割の強度しかない家も多く存在している。

これまで日本では、明治以降の百数十年の間に約20万人もの人々が地震で命を失い、約100万棟もの家が倒壊により失われてきた。

木造の家で耐震基準に満たない家は多い、全て耐震補強をするのは間に合わない。木造住宅の1部屋は必ず補強して「潰されない地震部屋」を作らなければならない、

国や自治体がその為の補助金を拠出すれば、高齢者の仕事が発生し、地域の新しい産業も起きる。予期せぬ自然災害による、人命が失われることも防げる戦略的プロジェクトである。

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