高齢者が恐いのは「貧困」でも、「孤独」でもない。本当に恐いのは「尊敬」されなくなることだ。
ノブレス・オブリージュとは本来「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指し、弱者に対して施しをする精神、高貴さを身分や地位でなく個人の魂の輝きと捉えるならば、組織や集団の長のみならず、高齢者にとって、この概念は精神的な支柱となり得る。
「高齢者問題」の解決は、社会や時代に合わせた自立支援も重要だが、何よりも高齢者自身が自らの手で、国や地域社会に積極的貢献することによる「公共性概念」としての機能を果たし、高齢者が再び尊敬されるオルタナティブな社会スキームを構築することが重要である。
高齢者はこのまま社会の「悪者」にされていて
いいのかー
「徴公制」への政治的アプローチ
「徴公制」では、60歳の男女から3年の徴公を理念とする。災害や国際貢献などにおいては、命に関わる危険な作業も率先して活動する。しかし、公役における近代的なシステムや毎日健康的な食事環境や、休日もあり、給料も安定して支払われるのである。そして、終了後は叙誉公として『リソーシズ〜価値ある者」の勲位が与えられる。
「徴公制」は、現在の行政や代議員と呼ばれる層の政策のその射程「狭さ」への反動として、政治思想、哲学、自然科学、歴史思想など様々な領域を超え、その思想射程を拡大し、包摂し律する思想運動である。現状支持派に対抗するのは、持続可能な社会性を高めようとする個性豊かな高齢者で、唯一の共通点は、遠い未来を見据えているということだ。
その運動の中核は、高齢者と政治家が同意するずっと前に、将来を見据えた行動を起こさなければならないと考えている無名の高齢者たちだ。しかし、人類の長期的な未来のために、将来的には国家や団体の、先見の明あるリーダーも参加するはずである。
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