カダモ地区とは。大阪府の東部に位置する門真市は人口10万人規模の小さな地方都市だ。その周辺の守口市や大東市も極めて技術レベルに優れた中小の町工場が集積した家電インダストリアル・ゾーンである。
海外から見ても門真の地名は知らなくともタイガー魔法瓶は世界でも有名な家電ブランドである。カダモ地区とは門真市を中心に大東市・守口市をレイヤー上で地域統合(リージョン・インテグレート)した行政区分とは異なるオルタナティブなThe regionである。。
カダモ地区は三市統合して、人口40万規模の戦略的地区となり、大阪国際空港を基点とした中小ベンチャーの・シリコンバレイのスタートアップ地区として、関空を基軸とした重工業の湾岸エリアの両輪が東アジア経済圏のハブの役割を担う国際都市として関西洲を牽引している。
カダモ地区はポストシリコンバレイの スタートアップ地区としてだけではなく、観光資源としの世界中のアートファンのための観光型のアートインキュベーター地区として機能し、世界から見た日本のモノづくりのランドマークとして、西日本の首都機能を担うのがカダモ地区であると言える。カダモ地区に点在する民家型のミュージアムは、ワークショップやエデュケーション、コミュニティカフェ、留学生のためのホームステイやホームビジット、民泊などによる活動はさらに展開されていく。
日本においては、今後、世界経済の中心になってくる東アジア経済圏の中で、東京だけはでなく、副都心となる都市を築く必要性が生じてくる。東京とは異なる都市機能を持つ独自のポジションでダイレクトに東アジア経済のハブとしての機能を果たしす。それは、ミニ東京・サブ東京ではない、世界の都市間競争を勝ち抜くための大きなアドバンテージが必要で、経済や観光など従来の価値観にもとづく都市モデルではなく、世界が日本に大きく期待する環境エレクトロニクスをテーマとしたミニチュア地球都市、環境問題を中心に、人権やコミュニティなどを基盤とした、行政主体の新しい公共から、市民が主体となった恊働による、持続可能な次世代の先進国モデルとして世界に発信します。また、経済特区の議論は法人税率引き下げによる海外企業の誘致やカジノ誘致などの小論にとどまらず、環境をテーマとしてエレクトロニクス産業やそのベンチャーの誘致、とりわけ、リチウムイオン電池や次世代自動車の大本命である電気自動車に焦点を当てた環境エレクトロニクス産業を志向する中小・個人ベンチャーのインキュベーション機能を果たす、産業・教育・情報文化の包括的インフラの整備に力を注いでいかねばならない。欧米からアジア圏への経済の重心が変わっていく速度は速く、アジア経済のなかで日本がどのようなポジションを握るかの戦略決定は待った無しの状態であり、これからの企業の国際間競争は決して個別企業の問題ではなく、国、地域や市民もが恊働しながらジャパンブランドとしての〝一つの塊(かたまり)〟として、活動を展開し国際間競争に勝ち抜くことが、今後、我が国のアイデンティティにも関わるたいへん重要な問題でもあるといえる。そのためには、これからの企業と社会との契約においては市民・消費者や地域社会との関係性はもちろんのこと財政や雇用を支える国家の根幹的役割を担うというコンセンサスとともに、今後、さらに株主資本主義から公益資本主義へとパラダイムシフトが起こることにより、目先の売り上げや利益だけではなく、社会からリスペクトされる企業が長期的には成長していく必要がある。企業が地域・市民と一体となって世界に対して発信していくためにも、その責任は重く、地球・環境・社会をテーマに真のコラボレーションを図っていかねばならないのである。
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