The regionの「家」は、2035年には日本全国、2039年にはEA東アジア、2041年には、世界中で群発的に形象される。一つの「家」において、一年に二人の観客が自己学習で、自分の「家」を作る。これを繰り返していくと、20年で100万カ所、25年で3000万カ所になる。いわゆる「6次の隔たり」と言われる理論である。
The regionの「家」は1000人あたり3カ所を基本にしているので、日本で30万カ所、東アジアでは800万カ所、世界中で2000万カ所ということになり、すでに最初の二人の観客は、射程に入っている。
新しく出来た二つの「家」は、一年間にそれぞれ二人の観客を「インキュベート」していくとにより、フラクタルでスペクトラムな活動が持続して展開していくというわけである。
私たちはすでに解決の入り口に立っているというのはそういうことである。
The regionの「家」は、様々なシーニュによる、他に類の見ない特異的形象の芸術だが、決して「爆弾」は作らない。私たちが形象するのは「シュールストレミング」だ。
「シュールストレミング」とは、開けると周囲の人間が悶絶すると言われる世界一臭いにしんの油漬けの「缶詰」であり、人権環境問題をはじめ、世界が直面している諸問題
に対するアンガージュマンなのである。
この愚青な「世界系」の臭すぎる「缶詰」は、ラディカルでオルタナティブである。「まあ、美味しい♪」とか、決して「いいね」などとは言われないような独創的な構成的プロセスを構築していく必要がある。
蒲生三丁目の「家」の形象は、Japan's Biggest Challegeの解決に向けての
小さな「一策」である。
しかし、その「一策」は、やがて群発的に発生し、日本や世界が抱える、全ての課題を一気に解決するのである。それは、The regionが、オルタナティブな「白紙」の未来を形象するからだ。最初の一歩は確かに困難ではあるが、最初に「白紙」を作れば、そのあとは変革ではなく創造すればいいだけだ。「芸術」とはそういうものなのである。
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