Think alternative 芸術としての「憲法」ー 新しい「憲法」を形象する楽しみ。

戦後、日本の平和と繁栄は「日米安保条約」と「日本国憲法」という二つの〝条約〟で成り立ってきた。トランプ大統領は、日本が一層の経費負担に応じなければ、在日米軍の撤退や日米同盟を見直す考えを表明している。 つまり、現在の憲法議論など何の役にも立たないということである。 トランプ大統領が誕生した現在、今まで無謀であると思われていた、憲法無効論による廃棄という考え方は決して現実的ではないが、極めてシンプルであり、また、「護憲」と「改憲」の合流する点、あるいは区別されない新しい接点になり得るのではないか。

つまり、日本が国家の理念や憲法について、アメリカの顔色を伺うことなく、自らの発想と思考によりオルタナティブな形象が可能になる。

現在の日本国憲法は国家の細胞核の中の固有の思想体を取り除いて、アメリカや、外国またはフランス人権宣言などの理論学的理想に基づいた遺伝子情報によるすでに一人前の細胞の核を入れた。

白ねずみの卵子から細胞核を取り除いて、黒ねずみの細胞の核を移植したとする。成長するとこのねずみは白じゃなくて黒になる。

細胞を提供した黒ねずみと全く同じ遺伝子情報を持つ、姿形をコピーしたように全く同じようになる。こうした生物のことをクローンと呼ぶ。

つまり、そういう意味では「日本国憲法」は

「クローン憲法」であると言える。

しかし、たとえそのことが倫理的に問題があったとしても生まれてくるクローンのそれも立派な生命であることに変わりはない。

なぜなら、それは母胎を通して生まれてくるからだ。「母性」がその生命を現実体に導いていくのである。

日本という母体に「母性」が存在すれば「日本国憲法」は立派に育っていく。

それは一体どういうことなのか。ー

つまり、「日本国憲法」はまだ生まれていないのである。

戦後日本社会が「紙幣」と「娯楽」という心性を「平和憲法」という言葉に置き換え、次世代に伝承できる憲法の思想核を育んでいないというのが日本国憲法の現在の時間性である。

アメリカを「神」とし、外国の思想核を持った現行の憲法典の今の時間性は「卵」の段階であり、「憲法」という生命の誕生は2050年以降もう少し先の話である。ー

つまり、トランプ大統領の誕生は日本が真の独立国として生まれ変わる「起算点」なのである。

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