「法」や「税」を通さない自宅開放運動ー「ホームエレクトロニクス・カフェ」。 日本全国で30万店舗、日本発、世界中で2000万店舗。


「ホームエレクトロニクス・カフェ」はどこの家庭にもある家電を使った、キャッシュフォーワークによる自宅カフェ。



自己学習による参加フリーのソーシャルホームネットワーキングシステム。これからの“個人”は、“国家”でもCIY(Change It Yourself)できる。


高齢者は莫大な社会資源です。日本はいまや高齢化社会のはるか先をいく「超高齢化社会」に突入しています。現在、日本の高齢者(65歳以上)人口は2700万人に達し、4人で1人の高齢者を支えている。25年後に全体の約3分の1が高齢者になると予測されているほどの、世界一の“高齢者大国”なのです。この世代の人たちを、年金や福祉を消費する側から支える側へと変えていかなければ、超高齢社会の持続は困難になります。豊かな知識と技術、人のネットワークをもつ高齢者は莫大な社会資源です。また、大多数の高齢者は多少の助けがあれば、日常生活や仕事も続けられます。「高齢者問題」の解決は、社会や時代に合わせた自立支援も重要ですが、 国や 地域社会が、高齢者によるモノやサービスを求める、現役世代と衝突しない「アマチュアリズム」のアファーマティブな市場スキームを構築する方がその「実現可能性」や「持続可能性」において合理的であると言えます。

日本にはすでに「数千万」のカフェの設備があり、「数千万」の家庭料理の料理人が存在します。「仮設住宅」や「限界集落」も当然その中に含まれます。ドアノブにプレートを吊るすだけで「自宅」はカフェに早変わりする自宅開放運動です。まずは、近隣住民のお茶会飲みスペースとしてスタートしてみてはどうでしょう。安全な食材とキッチン家電を使った、シンプルで過度な技巧にこだわらないアットホームなメニューにより誰もが一人でも経営できる無理のないオペレーションを目指します。その運営スタイルは家族や友人、そして近隣住民によるコンソーシアムやワークシェアリングの概念を導入します。この「小さな仕事場」は「自宅」を利用することで新たなコストは一切かかりません。家電製品を活用することにより、操作も簡単・安全で高齢者をはじめ、障がい者、お子様でも十分対応できるお茶会や試食会スタイルのキャッシュフォーワークの市場活動です。

ホームエレクトロニクスカフェの起業は、自宅や全国に点在する空家や廃屋を舞台に、自主独立の経営と社会的使命達成に対する報酬としての、適正な利益に基づく経営の展開を目指します。自宅と家電を使用することで、ほとんど予算を必要とせず、誰かが手柄を独り占めすることなく、高齢者自身がオープン&フリーによる参加により、地域社会の“基礎自治体”の主役となり、自らの経済的自立や年金・医療・社会保障の問題の解決だけではなく、高齢者どうしの見守りなどによる地域社会との恊働を積極的深め、得た情報やノウハウは、国や行政を通すこと無く、高齢者自身の手により直接的に、より貧困や疲弊の厳しい地区に向けてリレーショナルに展開して行く志の高い運動です。

そうした取り組みにより、財政再建、地方再生、 空き家問題、限界集落、震災復興など日本が抱える社会問題が全て一気に解決します。また、そのことが現役世代による経済や国防問題などとの役割分担による問題解決の焦点化が図ることが出来き、そうした高齢者自身による取り組みは世界から賞賛を受け、その結果日本のプレゼンスは大いに高まることとなります。一見、突拍子もない夢物語のようですが、その活動がグラミン銀行のムハマド・ユヌスのように、ノーベル平和賞の受賞可能性があればどうでしょう。日本の高齢者は贅沢を目標とした“ライフ・イズ・ビューティフル”を志向する人間ばかりではなく、次世代の子供達や社会のために自らが何か社会に貢献したいという志のある高齢者も多く存在し、彼らのモチベーションは一気に高まるはずです。

国や行政は60歳を迎える新高齢者たちのために、第二の成人式を成人式同様の規模のでのセレモニーを開催する。新高齢者に対してのメッセージは、「社会が、あなたのために、何ができるかではなく、あなたが、社会のために、何ができるのかを考えてほしい」と問いかける。また、フィンランドでは、新しく産まれてくる赤ちゃんのために自治体からプレゼントとして「マタニティ・パッケージ」が届けられるといいます。同様にPOP・ショーカード一式・キッチン家電振興券など同梱した「ホームエレクトロニクスカフェ・パッケージ」などの遊び心のある行政支援なども効果的であり、一人暮らしの高齢者起業家にとってはたいへんこころ強い。また、この活動においては最初の観客フォロワー(追随者)が重要な役割を担っています。観客と店の境界をとりのぞき、新しい「フェスティバル」では、観客が 作品を作り上げる必須の役割を担います。

最後に、

ホームエレクトロニクスカフェはドアノブにプレートを吊るすだけで、高齢者の新しい物語が始まります。誰の手柄になるわけでもなく、オープンで参加フリーの社会変革プラグラムです。日本社会に立ちはだかる様々な課題に、国民一人一人が直接向き合う時代に突入したと言えます。その主人公は「無名な人々」です。一人一人は、小さなイワシに過ぎないが、イワシ玉と言われる何万匹もの魚の群れでつくる球形群は、被捕食者が捕食者からの防御のためにつくるものだが、何よりその光景は壮大で美しい。

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