EA/HECP(East Asia with HECP_Human rights,Environment,Community,Public goods)
東アジア人権環境共同公共体
〝国家ー共同体〟と〝非国家ー公共体〟
全体主義を克服するためには、その存在を人びとの記憶にとどめておくことが可能なような、そういう公共的な記憶の空間が要請される
この地域の将来がどうなるかは結局のところよく分からない。多くの国が平和と反映を享受するようになるかも知れないが、そうはならない、あるい一時的にせよ大きな混乱が起こるかもしれない、というシナリオも考え得るのである。しかし将来がよく分からないということは、この地域の国々がどのように考え行動するかによって状況を制御できるかもしれないということを示唆している。しかし、政治体制の違いや深刻な領土紛争を抱えた東アジアにおいて多国間の協力・対話の枠組みを構築しようと考えても、NATOのように地域の国をほぼ全部含んだ強力なものができるとは期待しにくい。
台湾問題やいくつかの領土紛争について根本的な和解や解決は非常に困難であり、中国を含む東アジア諸国の国力の変化に際して安定した国際秩序を維持する必要がある。
今後100年間という長い期間で考えれば米国が一国で世界の安全保障を支え続けることは不可能であり、世界の安全保障を考える余力のある国が政治的・軍事的な協力関係を構築しておくことは、将来の不安を軽減する為の重要な布石であるが、これらの可能性についても未知数である。
従って東アジアや世界全体の安全保障は、国家ー共同体的な発想ではなく、非国家ー公共体の構築を視野に入れた外交的・政治的提携関係に変容していくべきである。その際の主体は、「政府」ではなく、日本は地域の安全と繁栄についての主体的な現状認識と将来ビジョン、政策提言能力が必須である。
政治体制や国境を超えて、思想核としての〝サウドジズモ〟
圧倒的なヒューマニズムとロマン主義思想
市場主義の思想とその射程の「狭さ」への反動として、文学、哲学、神学、自然科学、歴史思想、政治思想へとその思想射程を拡大し、アジア思想のあらたな基盤の再構築
このサウダーデへの概念付与は、「非国家ー公共体」という歴史的かつ社会的な組織原理の構築のための操作と考えることが可能であるし、あるいは政治と芸術とのあいだに親和性を見るとともにそれらを不可分なものとするロマン主義思想の要請である。
サウダーデの概念付与を介して、日本の「国家」、「国民」、「社会」を抗争史、この意図的な概念付与をされた情緒を基軸とすることで日本人が東アジアおよび近代世界において「東アジア文明へ再び何かしらのものを付与」し、その存在を確かなものとするための拠り所とし、サウドジズモがつねに依拠することの可能なカノンとする。
0コメント