スリープとクローズド・オープン


ホームエレクトロニクスカフェには、様々ユニークなシステムがある。



ホームエレクトロニクス・カフェはどこの家庭にもある家電を使ったキャッシュフォーワークによる自宅カフェ。

ホームエレクトロニクスカフェは、家カフェであり、パブリックな空間でありながら、プライベートな空間でもあるため、その利用に関しては、一般的な商業施設とは異なる独自のマナーとルールが必要になってくる。

一般的に日本人が考えるパブリックとは、先にそのような空間が公共機関によってつくられていて、人々はそこに行くと公共的なふるまいをしなければいけないという漠然としたものではないか。HECPは、個人個人が〝オープン〟にすることによって各自のもつ価値にアクセスができる。そして、そこからパブリック空間が生まれる」という。

普段は、自分一人だけいるとき家はプライベートな空間だが、お客がくれば、その空間はパブリックになる。つまり、「パブリックとプライベートは対立する要素ではなく、何をプライベートにして何をオープンにし、パブリックにするかということを個人が自分自身で選んでいく自己決定性」だという。

自らの部屋をオープンにしてシェアすることで世界中に宿泊先を提供したり、手料理を地域の人とシェアするといったさまざまなシェアリングサービスは、「個人個人がいろんなリソースをパブリック化し、シェアすることで、みんなにとってのメリットや価値、経済、市場が生まれるのだ。



CLOSED OPENークローズドオープン


クローズドオープンは、「少し開いている」という概念である。1995年から2005年に実店舗においてのサービスの実験的運営により導き出された、会員制や一見様お断りのシステムとは違う、JUSTICEサービスコンセプトに基づいたオペレーションシステムだ。



SLEEPー スリープ


スリープとは、省電力の待機電源モードのことである。通常の起動状態と比べると大きく電力を節約できる上に、起動中のプログラムなどを終了させることなく、素早いリブートが可能となるといった利点がある。ホームエレクトロニクスカフェは、オープンもクローズドもない。なぜならここはパブリックネスな〝家〟であるからだ。自宅の公共化=パブリックネスの理念の下での自宅開放=オープンであり、その利用に関しては、客のセグメンテーションが何よりも重要なのである。また、一般的な商業施設とは全く異なる独自のマナーとルールが必要になってくる。



JUSTICEコンセプト


「JUSTICEはホームエレクトロニクス・カフェのユニークなサービスコンセプト。お客のマナーレベルに応じて公正にサービスします。しかし、お客様はそのお人柄やマナー以外ー年令・性別・国籍・業界・地位等による差別を受けることはありません。反対に、それらによる特典的サービスもありません。」というものである。


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